兵庫県丹波市立黒井小学校3年生27人が5日、近くの氷上高校の畑で、丹波黒大豆の突然変異種で豆が薄緑色をした青大豆「さやひかり」の定植作業を体験した。同校食品ビジネス科の3年生34人が教え、和気あいあいとした雰囲気でポットから苗を植え替えた。秋には収穫も体験する。きょう5日は、イネなどの穀物の種をまく時季とされる二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」―。
スコップで穴を開け、子葉が隠れるぐらいまで土を被せた。肥料もまき、苗の周りには水が浸透しやすくなるよう、穴をつくった。作業中には、将来の夢や学校生活などの話に花を咲かせていた。
児童の一人は「(高校生は)植え方が間違っていたら優しく教えてくれた。秋が楽しみ」とはにかんだ。黒井小出身の生徒は「農業を楽しいと思ってくれたらうれしい」とほほ笑んだ。
さやひかりは、こく深さと甘みの強さが特徴で、黒大豆よりも高タンパク。丹波市春日町の農家が発見し、同町内を中心に生産されている。氷上高でも生徒たちが種を受け継ぎ、栽培に励む。黒井小の児童は6年前から毎年、総合的な学習の一環で定植や収穫を体験している。