400棟の家プロデュース 松本昌和さん(丹波篠山市)

2024.06.09
たんばのひと

松本昌和さん

移住者の家造り手助け

丹波篠山暮らし案内所が主催する移住希望者のツアーで、モデルハウス的な自宅を見てもらい、移住後の家造りの参考にしてもらうなど、建築の面から移住を支援している。これまでに約400棟の家をプロデュースした経験を生かした自宅は、シラスが原料の「そとん壁」や、炭を混ぜてマーブル状に見せた土間床など、こだわりが詰まっている。「素材だけでなく、家造りの仕組みを見せ、丹波篠山に移住する人の手助けをしたい」

東新町出身。篠山鳳鳴高校卒。大学卒業後、ダムや道路などを手がける大阪の土木系建設会社に就職。13年間、営業職を担った。「土木を長くやっていたら、建築デザインにあこがれを抱くようになった。エンドユーザーの顔を直接見られる仕事をしたい」と、施主の要望で建築家と理想の家を造るプロデュース会社に転職。施主にどんな家を造りたいかをヒアリングし、資金計画、土地探し、コンペによる建築家選定、競争入札による工務店選定、品質管理、工程管理、アフターケアまで、一貫してコーディネートする仕事に就いた。責任あるGM(ジェネラルマネジャー)まで務めたが、家造り以外の業務も増えたため、「顧客とじっくり家造りがしたい」と、昨年9月に宝塚市からUターンし、独立した。

「高校時代の同級生は、地元のために汗を流してきた。自分もこれまでの経験を故郷のために生かしたい」。帰郷後、同級生とのバーベキューや旅行など、交流を楽しんでいる。

街道沿いに立つ自宅で、「ふらっと立ち寄れる」カフェを夫婦で構想中。56歳。松本さんへの問い合わせは、090・3994・5314。

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