カフェ開業を支援 「のんびりズム」のまち お試し入居者募る

2024.07.16
地域歴史観光

7月末まで入居者を募集している地域活性化コミュニティー施設SHUKUBA内のチャレンジカフェの外観(1階中央)=兵庫県丹波篠山市福住で

2016年3月に閉校した、兵庫県丹波篠山市福住の福住小学校を活用した地域コミュニティー活性化施設「SHUKUBA」を運営するNPO法人・SHUKUBAは、同施設内に開設しているお試し飲食店「チャレンジカフェ」への新規入居者を今月末まで募集している。

福住地区または丹波篠山市内で飲食店の新規開業を目指す人への支援策として、期間を定めて営業に挑戦してもらうための店舗。19年7月から設置し、これまでに2件が利用。現在の入居者が8月末で退去するため、10月からの開店を見越して募集する。

店構え

同施設は、江戸時代に宿場町として栄えた風情を色濃く残す国選定重要伝統的建造物群保存地区内にある。同カフェは3階建て施設の1階中央付近にあり、広さは約8メートル四方。コンロや冷凍冷蔵庫、マルチクッカー、製氷機などの基本的な設備が整っている。土・日曜日を含む週4日以上の営業を希望している。

応募条件は、飲食店の形態であり、地域活性化に協賛できる人。利用期間は1―3年間。利用時間は午前9時―午後10時。利用料金は水道・光熱費込みで1カ月3万円。

コンロや冷凍冷蔵庫など基本的な設備が整う店内

同法人の佐々木幹夫理事長によると、近年、観光地の喧騒を離れて、福住地区でゆったりまったりと過ごす「のんびりズム」がはやりつつある。休日の来訪者も増え、味覚の秋には大勢の観光客が見られるようになったが、福住に飲食店が不足しているため、滞在時間が短いのが課題という。

入居希望者は、今月末までに、同法人へ所定の応募申込書を提出する。メール(info@syukuba.life)、ファクス(079・550・9084)でも受け付ける。

8月上旬に実施するプレゼンテーションにより選考し入居者を決める。

問い合わせは、同法人(079・550・9082。事務所開所日は火―木曜日が午前9時―午後3時、月・金曜日は正午まで)。

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