「グラベル」で丹波満喫 サイクリスト100人参加 パナレーサー初イベント

2024.08.02
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パナレーサー本社前を元気に出発するサイクリストら=兵庫県丹波市氷上町石生で

国内唯一の自転車タイヤ専業メーカー「パナレーサー」(兵庫県丹波市氷上町石生、大和竜一社長)がこのほど、自社タイヤ製品のリニューアルを記念した初めてのサイクルイベント「グラベルキングライドin丹波」を開催した。関東や広島など各地から約100人のサイクリストが参加し、丹波市や朝来市、多可町などをグループで走行。丹波サイクリング協会(松井崇好会長)と共催し、休憩スポットで夏野菜の収穫体験を行うなど地元との触れ合いも楽しんだ。

林道での走行を楽しむ参加者ら=兵庫県丹波市氷上町三方で

「グラベルライド」は、グラベル(砂利道)を専用の自転車で走るスポーツ。同社は10年前に専用タイヤ「グラベルキング」を開発し、グラベルタイヤで世界的トップシェアを占める。

初のイベントは、社内で実行委員会を立ち上げ、昨年末から準備してきた。レースではなく、グループで安全を確保しながら楽しく走行するのが目的。丹波サイクリング協会の協力を得て、林道を組み込んだコースの選定や、エイド(補給所)での飲食の内容などを検討した。イベントは募集開始直後に申し込み定員に達したという。

スタンダードコース(走行距離約66キロ、獲得標高約880メートル、グラベル率約20%)と、プレミアムコース(同約84キロ、同約1620メートル、同約30%)を設定。いずれも林道をコースに組み込んだ。スタンダードコースに75人、プレミアムコースに20人が参加した。11グループのライドリーダーは、同社社員と同協会のメンバーが務めた。プレミアムコースのエイドでは、芦田ポートリーのプリンの提供もあった。

発着点は同社構内で、スタート前には、よさこいチーム「一心貫」による演舞があり、自転車関連用品の販売ブースも並んだ。

実行委員長を務めた同社マーケティンググループリーダーの三上勇輝さん(32)は「社内外の協力で、丹波の魅力も知ってもらえるような形にできた。地域の人にも遊びに来てもらえるような内容も考えながら、別の季節にも開催できれば」と充実感をにじませた。

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