兵庫県市長会の会長を務める酒井隆明・丹波篠山市長は2日、職員が斎藤元彦知事らを告発した問題で県政が混乱していることを受け、7日に神戸市で臨時総会を開き、意見交換を行うことを明らかにした。各市の市長からの声を受けて開催する。
酒井市長は、「あくまで意見交換の場。百条委員会の調査もある中で、市長会として何らかの結論を出すものにはならないと思う」としながら、「知事への要望を真摯に受け取ってもらっているか、県と市町が一緒になった取り組みができているか、などを課題と感じている首長が多い」とし、「県政は市ではできない大きなまちづくりをする大切な役割があり、それには知事の指導力が必要。今の状況では、県政が停滞していることは間違いない」と指摘した。
また、「以前から県と市は上下関係ではなく、対等な立場でなければならないということを課題に感じていた。今回を機にきっちりとした関係をつくっていきたい」とした。
前立腺がんの手術のため入院していた酒井市長は7月30日に退院し、同31日から公務に復帰。今後は通院で経過を見ていくと言い、「体調は極めて良好。改めて健康のありがたさを感じながら、市長としての務めをきっちり果たしていきたい」とした。