兵庫県丹波篠山市内の田畑のあぜで「ヒガンバナ」が咲き誇っている。ようやく気温が下がり始め、やっと里に秋の気配が広がる中、道端の赤い色からも季節の移ろいを感じることができる。
名の通り、秋の彼岸ごろに咲くことから、秋の季語でもあるヒガンバナ。球根には毒があり、田園が広がる同市ではモグラ除けなどとしてあぜに植えられていることが多い。
群れて咲く場所では、田んぼを縁取るような真っ赤なラインになっている。今しか見られない秋ならではの景色だ。
花言葉は、彼岸らしく「悲しい思い出」などがあるほか、「情熱」など、赤い色から連想させるものもある。別名「曼殊沙華(マンジュシャゲ)」はサンスクリット語の「天界に咲く花」に由来する。