”究極の食パン”できました 「ふすま」煮込み3日かけ製造 卵・バター使わず県産有機小麦で

2024.10.21
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こだわり抜いた食パン「石臼輓」を手にする伊勢さん=兵庫県丹波篠山市福住で

こだわり抜いた食パンの最終形は―。「なりとぱん」(兵庫県丹波篠山市福住)の伊勢成人さん(53)が、“究極の食パン”「石臼輓」を完成させた。有機県産小麦粉(全粒粉)をはじめとするオーガニック材料にこだわり、卵とバターは使わないレシピ。パン職人歴30年以上の伊勢さんは「今までの作り方をいったん忘れて、ゼロから考えたレシピ。手間がかかり過ぎて、おおよそパン屋がやるやり方ではない」と笑いつつ、「食べた人に健康になってもらいたい」と話す。

有機県産小麦粉を使い、卵とバターは不使用。薄いスライスがおすすめだそう

日々、パン作りの研究を重ねている伊勢さん。自身の卵アレルギーがひどくなってきたことから、「卵抜き」でしっかりと生地が膨らむレシピ考案に踏み込んだ。

「石臼輓」は、有機玄麦を石臼で挽き、ふすま(外皮と胚芽)の部分を口どけよくするため1日ほど煮込んだ後、白い部分の粉と混ぜて生地を作る。生地は半日寝かせ、焼き上げるまで最短で3日かけている。

伊勢さんは「栄養の多いふすまを何とか食べやすく入れられないかと思っていた。今の段階では“完成形”」とにっこり。

1本1500円。半分750円。店は福住郵便局向かい。入口は道から裏手にある。営業は午前11時―午後4時。水、木曜定休。

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