役員への女性参画願う
丹波市の崇広小学校区の住民らでつくる柏原自治協議会の会長を4月から任された。「ジェンダーの区別なく、どの年代の人も楽しんで参加できるような自治協にしたい」と考えている。
自治協との関わりは、30歳代の頃、イベントの司会を頼まれたことがきっかけだった。柏原高校放送部出身で、勤務先の結婚式場で司会もするようになっていたところに声がかかった。10年前、急な空席ができた自治協の副会長に。後任が見つからないまま、4期と1年務めた。「大変ではあるが、中に入って参加すると楽しい面もある。役の仕事は分からないなりに分かるようになるもの。もう少し女性に前へ出てもらってもいいんじゃないか」。女性役員の後進が育つことを切に願っている。
自治協は目下、早急に解決が必要な課題も抱える。長年、自治協を支えてきた推進員(事務局長)が急逝。後任を探しながら、事業の見直しも迫られている。3月の雛めぐり、8月の夏祭り、10月の織田まつりが“三大事業”。「拡大し過ぎていた部分を見直し、そこから新しいことも考えていければ。持続可能な自治協をつくっていきたい」と話す。
旧県立柏原病院でメディカルアシスタントとして働き、退職後は障がい者のグループホームに勤め、14年。今も週4日、利用者の生活を支えている。また、同病院勤務時代から仕事外で医療支援ボランティアグループ「オオムラサキ」に参加し、代表を引き継いだ。現在は丹波医療センターで活動を続けている。忙しい中だが、自分のための時間としてお茶の稽古も楽しんでいる。春日町国領出身。75歳。