兵庫県丹波市の兵主神社(春日町黒井)が9、10の両日、新年の商売繁盛や家内安全などを願う「初えびす祭」を開く。近年、多くの世代に参拝してもらおうと新たな取り組みを続けており、今年は初めて屋台の出店を企画した。村山勝一宮司(51)は「にぎやかな祭になれば。活気があふれれば運気も上がるはず」と期待する。
9日の「宵えびす」は午後4―8時、10日の「本えびす」は午前9時―午後3時。村山宮司らから開運祈祷を受けられる。吉兆、福笹などの縁起物も販売。「福娘」が授与する。
飲食屋台は4店舗が並ぶ。同市内の飲食店主らでつくる「丹波うまいもん研究会」(奥畑和也会長)が協力。子どもが喜ぶりんご飴や「ちーたん焼き」のほか、寒い時期に温まるうどん、おでんなどを用意する。おもちゃ、菓子などの景品が取れる射的コーナーもある。
また、前回から始めた「鯛釣り」のコーナーも設ける。縁起物の購入者が対象で、小銭や景品が当たる抽選券が入った小袋を磁石付きの竿で釣る。
村山宮司は「若い人にも関心を持ってもらい、立派な神社があることを知ってほしい」と願う。