本格的な冬を迎えた兵庫県丹波篠山市。まちを歩くと、スズメたちが群れを作り、一丸となって寒さに対応している。冬の風物詩とも言える光景だ。
野鳥は寒さ対策で脂肪を蓄えたり、羽の中に空気の層を作って膨らむほか、互いに体を温め合うことや、複数の方が餌を見つけやすいなどの理由から集団を作る。
「チュンチュン」の合唱を頼りにレンズを向けると、植木に30羽ほどのスズメたち。その光景は、「雀のなる木」だ。
餌場や巣をつくる木造住宅の減少などで、スズメの個体数は減っているとされる。確かに、丹波篠山でも冬の群れが小規模になっていると感じる。人の行動に左右されることに複雑な気持ちになりながらも、どうか、みんなで生き抜いてほしいと願った。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)