兵庫県丹波市で受け継がれている国の選択無形文化財、丹波布の技術を学ぶ14期伝習生による創作展が、丹波布伝承館(同市青垣町西芦田)で開かれている。反物や小物など、多彩な100点以上が展示されている。20日まで。午前10時―午後5時(最終日は3時まで)。入場無料。火曜休館。
昨春入門した基礎コースの7人が出展。創作展は1年目の成果発表の位置づけ。反物は全生徒が展示している。
14期生の渡邊知佳さん(38)は、端材を活用したピアスなど小物も展示。「同じ材料で染めても、同じ色は出ない。それぞれの個性を楽しんでみてほしい」と笑顔。ストールなど多彩な展示をしている村田清さん(39)は、「同じ課題を与えられても、生徒によって仕上がりは違う。手仕事の良さを見てほしい」と話す。
帯やバッグ、サコッシュ、ぬいぐるみなどを出展している60歳代の足立厚子さんは、「着物だけでなく、洋服に合わせたり、人形を作ったり、丹波布はいろんな活用ができる。生活に生かせるものとして、より広まっていけば」と話していた。