心の中の神様表現 「多彩な姿楽しんで」 作家3人が作品展

2025.03.25
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出展作品を披露しながら来場を呼びかける伴さん(右)と西嶋さん=兵庫県丹波篠山市今田町木津で

画廊アートカフェ木津(兵庫県丹波篠山市今田町木津)の店主で日本画家の伴直子さんが、芸術仲間2人と、兵庫陶芸美術館コミュニティギャラリー(同町上立杭)で「里山の神々」をテーマにした作品展を開いている。それぞれの作家が心の中の神を絵画、立体、写真で表現する。伴さんは、「作家たちが思い描く八百万の神々が大集合。多彩な姿の神様を楽しんでもらえたら」と来場を呼びかけている。30日までで、各日午前10時―午後5時。月曜休館。入場無料。

伴さんをはじめ、同店の近所に暮らし、これまでも伴さんが企画した合同作品展に出展してきた会社員の西嶋英明さん、伴さんの芸術仲間で写真家の山木芳久さん(神戸市)の3人が出展する。

伴さんは、芸術仲間と同店の近所の人たち計9人を「神様のようにありがたい存在」として、猿田彦や素戔嗚尊(スサノオノミコト)などの神のイメージとダブらせながら描いた肖像画を出展する。また、レオタード姿の神の使いたちが、しなやかに舞い踊る様子をそれぞれ畳サイズのキャンバスに岩絵具で描いた大作も用意。土台となるパネルを体の動きに沿って切り抜いており、光を当てると体の部分だけが浮き上がって見える仕掛けも施している。さまざまな絵画コンペで受賞した作品も展示する。

西嶋さんは、立体作品で脳内の神様を具現化した。マネキンに紺色の和紙をミイラのように巻き付けて細身のボディラインを成形し、頭部には、その昔、米を俵に詰めるのに使われた竹で編まれた漏斗を用いた。体全体に電飾を施し、スイッチを入れるとギラギラと光る。

山木さんは、鳥の真っ赤な目をアップで捉えた写真などを出品する。

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