4きょうだいそろっておめでとう―。兵庫県丹波市氷上町の中島弘登さん(49)・佳寿子さん(47)の4人の子どもたちが今春、高校、中学校、小学校、こども園をそろって卒業、卒園した。元気に節目を迎え、来月からのそれぞれの新生活を楽しみにしている。
長女の佳乃さんは、篠山産業高校総合ビジネス科を、長男の颯仁さんは氷上中を、次男の健さんは南小を、三男の航さんは認定こども園ぬぬぎを修了した。会社員の佳寿子さんは式に4回出席し、「忙しかった。午前中に卒業式で涙を拭いて、午後は仕事に戻った日もあった」と笑顔。
6年前も2人の卒業、卒園が重なり、航さんは3月10日に生まれたばかりだった。「産後にフラフラで卒業式や入学式に行き、『6年後も大変になるな』と思っていたら、本当に大変だった」と佳寿子さん。とりわけ、4人同時の入学準備がてんやわんやだったそう。
佳乃さんは家を離れ、西宮市内の大学に進学。イラストが得意で「デジタルイラストを極めたい」と話す。颯仁さんは三田市内の高校に野球推薦で進学するため、毎日、素振り、筋トレに励んでいるといい、「高校でレギュラーを取りたい」と気合いを入れる。沼貫少年野球クラブに入っている健さんは「中学でも野球を頑張る」、航さんは「1年生は勉強が楽しみ」と話している。
佳寿子さんは「子どもたちの成長はあっという間。親があれこれ言わなくても、自分で道を見つけて進んでいくんだなと感じた」と感慨深げ。弘登さんは「卒業、入学とお金の方も大変ですが、何とか乗り切っていきたい」と子どもたちを全力で応援している。