宿をフォトスタジオに
地域の森や神社を「フォトスタジオ」に見立て、アニメや漫画などのキャラクターに扮する愛好家「コスプレイヤー」の撮影会を全国から誘致する取り組み「森のフォトスタジオ―丹波」を始めて8カ月がたった。これまで北は関東、南は中四国から延べ約500人が利用した。「春はサクラ、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪、と四季を通じて何度も利用されるリピーターがつくようになった」
森林資源の活用を模索していた丹波篠山市の一般財団法人・大山振興会の相談を受け、同市大山地区の神社で森のフォトスタジオを始めた。今年2月から2カ所目を設け、こちらも50人以上のコスプレイヤーを集めている。
利用者が増える中、「『遠方から来ても日帰りでは撮り切れない』『泊まる所がない』などの声が多く聞かれ、過疎地域の空き家問題と若者誘致の課題を同時に解決しよう」と、空き家を改修した「泊まれるフォトスタジオ」を計画。同地区にある築約180年以上の木造平屋建ての古民家を1棟貸しの伝統的な日本家屋のゲストハウスに、また、庭を日本庭園にし、フォトスポットとしても利用してもらう。
「大山は丹波篠山と丹波両市の間。撮影後に丹波地域の飲食店や観光地に誘導し、観光面でも寄与したい。台湾をはじめ、中国、アジアからのインバウンドも取り込み、将来は、コスプレを通じた過疎地域活性化のモデルとして全国に広げていきたい」。30歳。
























