兵庫県丹波市山南町にあり、改修工事を進めていた「たんば恐竜博物館」(市山南庁舎隣、愛称・ちーたんの館)がリニューアルオープンした。敷地面積を拡張し、丹波竜をはじめとする篠山層群化石を中心に展示。生命の進化や丹波6地域の地質など、5つのゾーンごとにテーマを持たせて紹介しており、化石標本はほぼ倍増の300点ほどを並べている。記念式典後、親子連れらが来場し、数々の恐竜の全身骨格などに圧倒されていた。
式典で、林時彦市長は「ゆったりとした中で、存分に楽しんでもらえる施設になったと自負している。二度、三度と言わず、何度も来館してほしい」とあいさつした。
入り口をくぐると、丹波竜の巨大モニュメントが来館者をお出迎え。丹波竜化石が発見された地層を壁一面に再現したコーナーや、丹波6地域の岩石の特色を紹介したコーナー、図鑑や専門書を置いた学習交流スペースなど、これまでにはなかったコーナーがにぎわった。
また、恐竜をはじめとする生命の進化を紹介するコーナーでは、竜脚形類や獣脚類、角竜類など約20点の全身骨格や頭骨が並び、来館者は迫力ある姿に見入っていた。
丹波竜化石発見者の一人、村上茂さん(80)=同町=は、「見て回るのに流れが良くなったと感じた。恐竜博物館として周知され、子どもも大人も学んでもらえるような施設になれば」と期待していた。
月曜休館だが、8月31日までは無休。午前10時―午後5時。大人300円、小中学生100円。


























