監督選抜で初の球宴へ 千葉ロッテ・中森俊介投手 地元も歓喜「一つでも二つでも吸収を」

2025.07.13
地域注目

初のオールスターに選出された中森投手

兵庫県丹波篠山市出身で、プロ野球・千葉ロッテマリーンズに所属する中森俊介投手(23)が「マイナビオールスターゲーム2025」(23日=京セラドーム大阪、24日=横浜スタジアム)に監督選抜で選出された。同市出身のプロ野球選手が球宴に出場するのは初の快挙。胸を高鳴らせる中森投手は、「投げるときは全部三振を狙っていきたい」と気合を入れている。

今シーズンは開幕1軍を果たし、これまで23試合に登板し、2勝2敗、5セーブ、8ホールド。防御率は1・32。勝ちパターンの中継ぎとして好成績を残した。6月12日の広島戦でプロ初セーブを達成して以降、6試合に登板し、全て無失点。

中森投手は、「小さい頃からテレビで見たりしていた憧れの舞台なので、それに出られることは素直にうれしい。いろいろな選手がいるので、吸収できることを吸収して自分のものにできたらと思う。ストレート中心だが、今まで投げたことがないようなボールも投げてみたい」とコメントしている。

今年正月に地元に凱旋し、少年野球の球児たちと交流した際には、「地元の野球人口をもっと増やしたい。そのためにも自分が活躍し、野球の楽しさ、素晴らしさを伝えていきたい」と話しており、有言実行を続けている。

後援会の遠山満会長(74)は、「初勝利をした時、お祝いに行ったが、胸板がとても大きくなっていて驚いた。こつこつと積み上げてきた努力と運が実ったと思うし、後援会としてもとてもうれしい」と言い、「球宴ではいろんな人と意見を交わして、一つでも二つでも吸収しながら楽しんでほしい」と期待している。

酒井隆明市長は、「すごいこと。全日本クラスの選手の証しであり、ロッテの主力から日本のスターに一歩近づいた。オールスターでも三振を」とエールを送っていた。

なかもり・しゅんすけ 右投げ、左打ち。182センチ、90キロ。福住小学校時代に「多紀野球少年団」に入団。篠山東中学校では軟式野球部に所属し、3年夏からは三田市の硬式野球チーム「三田ボーイズ」でもプレー。明石商業高校では、1年からベンチ入りを果たし、春夏合わせて4回、甲子園に出場した。2年時には春夏共にエースとしてチームを4強へけん引。2020年のドラフト会議でロッテから2位指名を受けた。丹波篠山市のふるさと大使も務める。

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