夕刻の兵庫県丹波篠山市内で出会ったのは「カワセミ」。全体的に黒っぽい印象で、今年生まれた幼鳥の可能性があるが、その羽はすでに美しい。
全国の水辺に生息しており、全長約17センチほど。頭や背中、頬が青色で、首の後ろから尾にかけては鮮やかなコバルトブルー。胸や目の後ろなどは橙色。「飛ぶ宝石」とも呼ばれ、古来、多くの人を魅了してきた。
木の枝にとまり、水面にじっと視線を送るカワセミ。目にもとまらぬスピードで水に飛び込んだかと思うと、見事に小魚をくわえて戻ってくる。若いからか獲物なしの時もあり、まだまだ漁の練習をしているのかもしれない。
年中同じ地域に暮らしているため、タイミングさえ合えば出会える〝野鳥界のアイドル〟だが、何度見ても心が躍る。
暦の上では秋を迎えたものの、すぐに汗が噴き出す暑さ。レンズ越しに眺めた鮮やかな青が目に涼感を与えてくれる。
こちらを気にせず、水に飛び込み続けるカワセミ。「練習頑張って!」と激励して現場を後にした。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)


























