
「食材選ぶ力育みたい」
宝塚市出身。大学卒業後、アパレル会社で服やインテリアの販売に携わり、三重、岡山、神戸を転勤しながら約5年間勤務。在職中に結婚し、2023年、3人目の長男の出産を機に、三田市から夫の実家がある丹波篠山へ移住した。
自然豊かな環境での暮らしは、子どもたちが、草花や、ホタルなどの昆虫、オタマジャクシなどと触れ合いながら遊びを見つける日々。幼い頃に祖母の住んでいた能勢町で自然の豊かさに魅了された経験と重なり、「田舎に住むことができて良かった」と笑顔を見せる。人の温かさや、虫や鳥の声、風の音にも癒やされている。一方で、市東部にある集落からは、どこへ行くにも時間がかかる。ペーパードライバーだったが、おかげで運転できるようになった。
2人目を産んだ頃から子どもの個性に悩み、「個性心理学」の講座を受講。「生まれ持った気質があることを知り、イライラが減り、叱り方も変わった」。さらに、長男が食物アレルギーだったことから食生活を見直し、砂糖や油を使わない「重ね煮」などを実践。「アレルギーや湿疹が改善し、肉も食べられるようになった」。母乳を通じて影響することも知り、自身の食事も改善。「肌やお通じ、メンタルの安定まで実感できた」
この経験を生かし、1年前からオンラインで重ね煮やみそ造り、発酵食品の講座を開講。対面教室も、同じ大芋地区にある助産院「JIKKA(ジッカ)」で実施している。「体は食べたもので出来ている。安さではなく、伝統的な製法の良いものを少しずつ使う工夫を伝え、ママさんたちの選ぶ力を育てていきたい。それが子どもの健康につながると信じている」。34歳。


























