兵庫県丹波市氷上町新郷に氷上工場があるダンボール製造販売業「神崎紙器工業」(本社・尼崎市、以下、神崎紙器)と映像制作会社「IZANY」(同町柿柴)がタッグを組み、24―26日にインテックス大阪(大阪市)で開かれる、推し活市場の最新グッズが集結するイベント「推し活EXPO2025」(RXJapan主催)に初出展する。神崎紙器の段ボール製品に、IZANY所属のVチューバー「あいさきちぃ。」(以下「ちぃ。」)を最新のデジタル印刷機でプリントした箱や、「ちぃ。」の段ボール製全身パネルなどを展示。キャラクターと共に製造技術をアピールする展示ブースを設け、双方の認知度向上を図る。
神崎紙器の関連会社「K・Dサービス」(丹波市柏原町上小倉)が6年前、全国で初めて導入した、環境に配慮した水性インクでデジタルデータを段ボールなどに直接印刷する方式の「デジタル印刷機」を用い、鮮やかな色調で「ちぃ。」を表現した。
「推し活―」では、「かわいいハコじゃ、ダメですか?」の文字が目を引く展示ブース(横幅3メートル、高さ2・7メートル、奥行き2・7メートル)を設ける。ピンク色を基調とし、丹波市のマスコットキャラクター「ちーたん」の衣装を着用した「ちぃ。」や、推し活にちなんだ「推しハコ」の文字などで、かわいらしさを全面に押し出した空間に仕上げる。
神崎紙器とIZANYは、8月に丹波年輪の里で開かれた「SPLASH!!丹波!!2025」(丹波青年会議所主催)で初めてコラボし、神崎紙器が製造している自立式の段ボールにプリントした「ちぃ。」を展示した。「推し活―」への出展を計画していた神崎紙器が、同社の段ボールと、「ちぃ。」というキャラクターものとの親和性が高いのでは、と考え、今回のコラボが実現した。
神崎紙器の池田大樹社長(48)は「より多くの人にわれわれのことを知ってもらい、丹波をさらに盛り上げる着火剤のような存在になれれば」と期待を込める。
IZANYの垣崎辰徳社長(41)は「地元の企業が、神戸や大阪など遠方に出展する際、『ちぃ。』がアイコンとなって出展のお手伝いをすることが夢だったので、非常にありがたい」と話していた。


























