兵庫県丹波市立竹山小学校の3年生16人が4日、同市市島町中竹田の西山酒造場のほ場で酒米「兵庫北錦」の収穫を体験した。トンボが飛び交う秋空の下、子どもたちは、鎌で実った稲穂をザクザクと刈り取った。
5月に田植えをした無農薬栽培の田んぼ。指南役を務めた同社杜氏の八島公玲さん(53)は「小さかった苗が4カ月でこんなに伸びてお米になった。すごいね」と話し、「農薬を使っていないので、カエルやバッタ、カマキリがたくさんいるはず。食べにくるヘビもいるかもしれないので気をつけて」とアドバイス。
子どもたちは鎌の刃をギコギコと動かし、汗をにじませながら刈り進めた。足元からたびたびバッタが飛び出し、カヤネズミの巣を見つけた子もいた。
初めて稲刈りをしたという児童は「最初は指を切らないかとか、ヘビがいるかもしれないと聞いたので怖かったけど、友だちと一緒に刈って楽しかった」と話していた。
環境保全型農業と地域の産業を学ぶ年間学習の一環で、23年目。8日には同酒造場の蔵を見学に訪れる。
























