8日は二十四節気の一つ「寒露(かんろ)」。暑い夏が終わって朝晩の冷え込みが強まり、秋が深まっていく頃とされる。
兵庫県丹波篠山市内は気温が落ち着き始め、朝晩がずいぶん涼しくなった。寒露の朝の草むらにレンズを向けると、草の葉に玉のような露が付いている。日の光を受けるとキラキラ輝き、宝石にも似た美しさだ。
市内では9月末から時折、霧も出るようになった。「丹波霧」と呼ばれるもので、乾燥しがちな季節にあって、農作物に適度な水分を供給することなどから、黒大豆や山の芋などの特産を生み出す要因の一つとされる。
耳をすませば、虫たちが奏でる秋のメロディーも聞こえる。季節が移ろっていく。


























