クラフトビール造ろう! ホップの爽やかな香り漂う 11月まで第3期を募集中

2025.10.06
地域注目

醸造体験でホップを投入する参加者=兵庫県丹波篠山市北で

兵庫県丹波篠山市倉本の里山を拠点に自然体験を提供している「草むらの學校」(内田圭介校長)は、公募で集まった参加者が1年かけて原料栽培から仕込みまでを体験するクラフトビール造りを進めている。パブを併設する醸造所、丹波路ブルワリー「テラノ・サウス」(同市北)でこのほど、醸造を行ったり、ネーミングやラベル案を出し合ったりした。11月に完成する予定。

丹波篠山や京阪神の8組が参加。昨年11月の大麦の播種から始め、追肥、ホップの植え付け、大麦やホップの収穫などを体験してきた。

最終回のこの日は、約200㍑分を醸造。大麦と麦芽を混ぜたタンクに湯を足し、同醸造所の井筒一摩代表(39)から、泡を立てずにゆっくりと混ぜる、だまをつぶす、などとアドバイスを受けながらおかゆ状にし、糖化を待った。さらにホップを投入すると、爽やかなビールの香りが充満した。

クラフトビール好きだという山本国夫さん(68)、珠美さん(66)夫婦は、「普段ではできない体験で貴重。ホップの爽やかな香りが漂い、楽しかった」と話していた。

今回は最終過程で、塩漬けしたサクラの花や葉で香り付けするという。昨年はヒノキを使った。

ビールは一般販売も行う。11月の完成時に購入方法を公表する。

同学校の「ビール部」の取り組みで2年目。ほかに「きのこ部」「ツリーハウス部」がある。

◆第3期を募集

「草むらの學校」は、3年目となる来年のクラフトビール造りの参加者を募集している。来年はスギの香りを付ける。11月の大麦の播種から9月の醸造まで全7回。醸造以外は西紀地区で活動する。

初参加は1口(大人2人、完成したビール330㍉㍑×6本などを含む)につき年間5万円。リピーターは4万5000円。先着30口。申し込みは11月までに。

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