兵庫県丹波篠山市内全小学校の児童を対象にした夏休みの自由研究を表彰する「篠山ロータリー科学賞」で、篠山小学校5年生の山内陽香梨さんの作品「陽香梨流ベストな朝の前がみの作り方」が最優秀賞に選ばれた。寝ぐせ解消という身近な悩みを研究した山内さんは、「入賞するとは思ってなかったのでうれしい」と笑顔で表彰状を受け取った。
山内さんの自由研究は、前髪の寝ぐせを解消するため、就寝前に①何もしない②しっかり髪を乾かす③ヘアオイルを塗る④カーラーを巻く⑤緩く縛る―の5つの方法を比べた。いずれも起床後に水で軽く水で濡らした。結果、翌朝に前髪がより整った方法は、②④⑤③の順だった。
さらに良い方法がないか美容師に尋ねたところ、ドライヤーで乾かした熱を持った髪はくせが付きやすいので、冷ましてから就寝した方が良いことや、翌朝は少し水で濡らし、ドライヤーを使ってくしで伸ばすのが良いことを学んだ。
研究成果を記した模造紙には「寝ぐせの解消法が分かったので、2学期から頑張るぞ」と締めくくり、表彰式では、2学期も②の方法と美容師がアドバイスした方法を続け、「朝のセットが楽になった」と話していた。
「身近な生活の中から課題を見つけ出し、工夫と実験を重ねたのが大きな特徴。解決を目指す姿勢は科学的探究心の原点。実生活に役立つ工夫を明快にまとめた」との講評を得た。
社会奉仕団体「篠山ロータリークラブ」が、子どもたちに理科や科学に興味を持ってもらおうと、2018年に同賞を創設し、今年で7回目(20年はコロナ禍で中止)。
























