8本85万円 初松茸がお目見え 老舗料理旅館が落札「焼き松茸で」

2025.10.08
地域注目自然観光

市場にお目見えした初物の丹波松茸と、8本85万円で競り落とした「近又」の吉村料理長=2025年10月8日午前7時49分、兵庫県丹波篠山市郡家で

香りの良さと弾力ある歯ごたえで全国的に名高い「丹波松茸」の産地、兵庫県丹波篠山市の「丹波篠山市場」(同市郡家)で8日早朝、同市産の松茸が初競りにかけられた。

いずれもつぼみの8本(計263.5グラム)が出荷され、老舗料理旅館「丹波篠山 近又」(同市二階町)が落札。初物のご祝儀相場で85万円(キロ単価322万円)となり、「秋の味覚の王者」らしい高値となった。

競り落とした吉村規嗣料理長(39)は、万単位で値段が上がる競りを終え、「落札出来てホッとした」とにっこり。「身の締まりが良く、水分量も多い。丹波篠山の松茸は香りが良く、味が濃くて、甘さもある」と言い、「すでにご予約を頂いているお客様に、シンプルに焼き松茸で味わってもらいたい」とほほ笑んでいた。

同市場の井関智晴さん(33)は、「お盆ごろから雨が多くて山に湿気が多いため、今年は期待できそう。あとはもう少し気温が下がってくれれば」と話していた。

例年、初競り以降は、キロ単価10―15万円ほどになるという。

 

出荷された松茸

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