「阪神ジュニア」に合格 小学6年生の増田湧心さん 強打捕手「飛距離伸ばす」

2025.11.23
丹波市地域注目

「タイガースジュニア」で活躍を誓う増田湧心さん=兵庫県丹波市氷上町常楽で

兵庫県丹波市立中央小学校6年で、少年野球チーム、西脇ワイルドキッズに所属する増田湧心さんが、佐藤輝明選手らを輩出した「阪神タイガースジュニア」(16人)のメンバーに選ばれた。12月26―29日に明治神宮野球場、横浜スタジアムで開かれる「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP」に出場する。将来の夢「プロ野球選手」をかなえる足がかりにする。

157センチ、49キロ。右投げ左打ち。強打が持ち味。本職は捕手。「ジュニア」では内外野の練習もしている。背番号22。

応募資格は6年生。応募条件の「遠投60メートル以上」などをクリアし、90秒以内の動画(二塁への送球、フィールディング、打撃、自己アピール)による1次選抜、実技による2次選抜を3度経て合格。二塁への送球やブロッキング技術をアピールした。

小学1年時から父の隆次さん(38)を相手に、自宅で自主練を重ねている。選抜突破を目指し、5月ごろから朝30分間の素振りを追加するなどいっそう練習に力を入れた。

「ジュニア」の練習は土・日曜に西宮市内や奈良県生駒市内で。メンバーのうち、兵庫は4人。京都、滋賀、奈良、和歌山、岡山、徳島、香川の各府県から精鋭が集まった。今夏の「全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」の準優勝、ベスト4チームの選手もいる。

「みんなレベルが高い。めっちゃ(打球を)飛ばす子がいる。チーム(西脇)の練習より楽しい」と刺激を受けている。「後悔がないようプレーする。コミュニケーション能力を高めることと、打撃で飛距離を伸ばすことを目標にしたい」と語った。

球団OBで、タイガースアカデミーコーチの玉置隆さんが監督を務める。

一般社団法人・日本野球機構とプロ野球(NPB)12球団が、子どもたちがプロ野球選手への夢をより身近に持てるように開く。NPB球団のジュニア、ファーム・リーグ参加と日本独立野球機構の計4ジュニアチームの16チームで争う。

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