原寸大の動物や”丹波竜”も はしもとみおさん木彫展 「子どものような心で楽しんで」

2025.11.22
丹波市地域地域注目観光

展示ケースの中に入って、作品説明をするはしもとさん=兵庫県丹波市氷上町西中で

兵庫県豊岡市出身の彫刻家・はしもとみおさんの個展「はしもとみお木彫展 いきものたちとの旅 太古への冒険」が、12月7日まで同県丹波市氷上町西中の植野記念美術館で開かれている。クスノキで制作したほぼ原寸大の動物たちや、同美術館での開催にあたり、新たに制作した丹波竜など約220点を展示しており、さまざまな楽しい仕掛けが施された展示会となっている。

三重県の自宅兼アトリエ部屋を再現した空間では、ペットの「月くん」(黒柴)が出迎える。写真を撮るのではなく、必ず絵に描き留めてから彫るというはしもとさんが、動物園にいたクマや近所の犬などをスケッチした水彩画が壁一面に飾られている。

はしもとさんが「儀式的な部屋」と話す「森」の空間では、同美術館の館蔵品のパプアニューギニア作品とコラボ。「海」をイメージした空間では、普段は入ることのできない展示ケース内を平日限定で開放。中にマンボウの彫刻が飾られ、まるで水槽の中にいるかのような体験ができる。

触ったり作品の上を歩いたりできる丹波竜の展示物

また、原寸大の丹波竜の展示物の上を歩くことができたり、「肉球」のマークが置かれた作品には触ることができたりと、子どもから大人まで楽しめる内容となっている。

はしもとさんは「没入感を大事にしたいので、あえてキャプション(作品の説明書き)は付けていない。子どものような心で、作品の表情を読むような楽しみ方をしてもらえれば」と話していた。

午前10時―午後5時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌平日が休館)。一般800円、大学・高校生400円、小・中学生200円。

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