珍しいあざみ菜漬 もんで辛味ピリリ 加工が今期終盤に

2025.11.18
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一晩塩をして漬けたあざみ菜をもみ辛味を出す組合員ら=兵庫県丹波市青垣町西芦田で

全国的にほとんど栽培されていないあざみ菜の浅漬けを生産する「あざみ菜生産加工組合」(芦田秀明組合長、12人)の漬け込みが、兵庫県丹波市青垣町の道の駅あおがきの加工場で終盤に入っている。人力でしっかりもんでピリリとした辛味を出す。

洗って塩だけで漬けるシンプルな漬物。鮮やかな緑色とシャキシャキ、ピリッとした味わいが特長の青垣特産品。

あざみ菜は9―10月がは種時期で、50日程度で収穫できる。高温では発芽しない。芦田組合長(81)によると、猛烈に暑かった昨年9月は2度まき直し、収穫が遅れ、作業開始初日が11月11日までずれ込んだ。今年は10月18日と、平常に戻った。今年の葉の出来は「まあまあ」という。

生産者5人で30アールを栽培。原材量が少なく、20日でいったん製造を止め、材料が入れば年内継続する。

同市内の道の駅あおがき、丹波おばあちゃんの里、JA丹波ひかみとれたて野菜直売所の市内3カ所のみで販売。1袋350円(200グラム)。

加工場が入居する道の駅あおがきの大規模改修が4月から始まる。「工事の加減で、来年漬け込みができるか、できないか」と気をもんでいる。

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