視覚障がい者や盲導犬への理解を深めてもらおうと、兵庫県丹波篠山市立「こんだ認定こども園」で、出前授業が行われた。全園児(0―5歳児、計66人)が参加。社会福祉法人・兵庫盲導犬協会の職員が1匹の盲導犬(ラブラドールレトリバー)と共に来園し、園児たちに視覚障がいについて説明したほか、デモンストレーションを交え、目の不自由な人の安全な歩行を助ける盲導犬の“仕事ぶり”を披露した。
同園と同園の学校運営協議会、今田ライオンズクラブ、市民生委員児童委員協議会今田支部の共催。
職員が視覚障がい者役になり盲導犬の能力を披露。盲導犬が、進路に障害物として立てた三角コーンを見事に回避して誘導すると、園児たちは「すごーい」と声を上げた。また、職員が「シット(座れ)」と声をかけると素早く腰を下ろす様子に拍手を送っていた。
職員は、まちで盲導犬を見かけた際は▽触らない▽声をかけない▽食べ物を与えない▽犬は色の識別ができないので、盲導犬の使用者に信号の色を教えてあげる▽写真を撮らない―と注意を呼びかけ、「視覚障がい者が白杖を高く掲げていたら助けを求めているサイン。驚かさないように障がい者の前に立ち、『何かお困りですか』と優しく声をかけてくださいね」と促した。
授業の最後は盲導犬との触れ合いタイム。園児たちは代わる代わる盲導犬の体をなで、「ふわふわ」「かわいい」などと声を上げて喜んだ。園児は、「盲導犬は、かわいらしくて賢くてすごいと思った」と笑顔だった。



























