冬のヒマワリ 2ヘクタールの畑で満開 刈り取り後のこぼれ種から成長

2025.12.01
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一面に満開を迎えているヒマワリ畑=2025年11月30日午後零時半、兵庫県丹波市春日町柚津で

冬にヒマワリ満開―。兵庫県丹波市春日町柚津地区の有志が管理する「ひまわり柚遊農園」のヒマワリが、再び満開を迎えている。夏に咲き終えたヒマワリを9月中頃に刈り取った畑で、自然に落ちた種が発芽し、成長。毎年ある程度は2回目の開花が見られるが、これほどきれいに咲きそろったのは初めてという。

今、見頃を迎えているのは、約7ヘクタールのヒマワリ園のうち約2ヘクタール。草丈は約140―150センチになり、黄色い大輪の花を咲かせている。

同農園代表の村上康充さん(77)は「冬のヒマワリは色が濃く、開花期間が長い」と話す。太陽の位置に合わせて花の向きが季節で異なり、夏は東、冬は南南東を向いて咲いているという。

 

冬のヒマワリ園の来場を呼びかける村上さん=2025年11月30日午後零時36分、兵庫県丹波市春日町柚津で

休耕田の有効活用と景観保全を目的に、ヒマワリを植え始めてから25年ほどになる中、今年はこれまでで一番きれいに2度目が咲いた。

夏は入園料大人一人500円だが、冬は無料。また、夏同様に花の持ち帰りを自由にしており、無料で花を「好きなだけ」切って持って帰ることができる。「夏の“感謝セール”のようなもの」と村上さん。霜が降りるまでは開花が見られるといい、年末頃まで楽しめる可能性もある。

同県加西市から訪れていた50歳代の夫婦は、紅葉を見に丹波地域を訪れ、通りがかりに道から“黄色いもの”が見えて何だろうと立ち寄ったそう。「ヒマワリの花が大好きなので、偶然見られてうれしかった」と笑顔を見せた。

冬は入園料無料で、切り花の持ち帰りも自由にできる

入口にシカ用の柵を設置しているが、来園者が開閉できる。駐車場はなく、柚津川沿いの農道に譲り合って車を停める。カーナビは丹波市春日町柚津714に設定を。

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