冬にヒマワリ満開―。兵庫県丹波市春日町柚津地区の有志が管理する「ひまわり柚遊農園」のヒマワリが、再び満開を迎えている。夏に咲き終えたヒマワリを9月中頃に刈り取った畑で、自然に落ちた種が発芽し、成長。毎年ある程度は2回目の開花が見られるが、これほどきれいに咲きそろったのは初めてという。
今、見頃を迎えているのは、約7ヘクタールのヒマワリ園のうち約2ヘクタール。草丈は約140―150センチになり、黄色い大輪の花を咲かせている。
同農園代表の村上康充さん(77)は「冬のヒマワリは色が濃く、開花期間が長い」と話す。太陽の位置に合わせて花の向きが季節で異なり、夏は東、冬は南南東を向いて咲いているという。
休耕田の有効活用と景観保全を目的に、ヒマワリを植え始めてから25年ほどになる中、今年はこれまでで一番きれいに2度目が咲いた。
夏は入園料大人一人500円だが、冬は無料。また、夏同様に花の持ち帰りを自由にしており、無料で花を「好きなだけ」切って持って帰ることができる。「夏の“感謝セール”のようなもの」と村上さん。霜が降りるまでは開花が見られるといい、年末頃まで楽しめる可能性もある。
同県加西市から訪れていた50歳代の夫婦は、紅葉を見に丹波地域を訪れ、通りがかりに道から“黄色いもの”が見えて何だろうと立ち寄ったそう。「ヒマワリの花が大好きなので、偶然見られてうれしかった」と笑顔を見せた。
入口にシカ用の柵を設置しているが、来園者が開閉できる。駐車場はなく、柚津川沿いの農道に譲り合って車を停める。カーナビは丹波市春日町柚津714に設定を。





























