兵庫県立篠山東雲高校でこのほど、全校生徒(47人)を対象に進路講演会があり、姫路セントラルパーク(姫セン)の飼育員らが動物園の仕事や動物との触れ合いなどについて語った。同校の生嶋英明教頭が姫セン社員だったことが縁で実現。仕事のやりがいや心構えを聴くことで職業を身近に感じ、進路実現に向けて意識を高めてもらおうと企画した。農業高校として、ウシ、ヤギ、イヌなども飼育している生徒たちは、動物園の仕事に興味津々の様子で耳を傾けていた。
姫センから、元園長で顧問の福重祥一さん、飼育員で係長の武原真理子さん、獣医師の清水広太郎さんの3人が来校した。
武原さんは幼い頃から動物好き。高校時代は体育教師にも憧れていたという。動物園に就職する手段として専門学校に進学したが、2年生の時に倒産してしまう。途方に暮れていた春、偶然にも求人募集をしていた姫センに就職することができたと経緯を語り、動物園に公立と私立があることなどを紹介した。
また、映像を見せながら動物園のバックヤードの仕事を解説。特に仕事量が多い業務は、飼育場の掃除で「うんちの状態から健康状態が分かるので非常に重要な仕事」とし、餌にも神経を配っていることを紹介。ペンギンには魚を与えるが、いったん冷凍された魚は栄養価がかなり落ちているため、必ずサプリメントを仕込み、さらに海の生き物なので海水と同じ濃度の塩分も加えて与えていると説明した。また、ゾウ1頭の一日の食事量は150キロで、1カ月の餌代が100―200万円になると伝え、生徒たちの興味を誘っていた。
「動物たちを健康に飼うのが一番大切なこと。それに伴って治療をしたり、餌を考えたりしている。愛情込めて世話をした動物を見たお客さまが喜んでくださっている姿を見るのが私たちのやりがいにつながっている」と締めくくった。
福重さんは、「まずは自分が楽しく真剣に取り組める仕事を見つけて。姫センの面接では明るく大きな返事ができ、はきはきと答える人を望んでいる」とし、「自分がなりたい職業に対し、常にアンテナを立てておくことが大切。若いうちにいろんなことに挑戦し、経験して」と呼びかけていた。



























