
創作「自分だけの喜び」
青垣いきものふれあいの里(丹波市青垣町山垣)で毎年1―3月に開かれている「つる植物作品展」(22日まで)に、花籠やオブジェの出展を続けている。同施設で開かれた講習会に1度だけ参加。「その時に覚えた編み方しかできない」と謙遜するが、形の独自性と細かく編み込んだ精巧性は、ひときわ目を引く。
葉が落ちたつるを秋に収穫する。直径2―3ミリの細いつるはアケビ。「柔らかく編みやすいから」と、地上に伸びた分だけでなく、土中の根も使う。色目も意識し、例えばツヅラフジは、緑色の若い枝と、成長して太くなった赤茶色の部分をそれぞれ集めて編み、自然素材で「柄」を表現する。没頭するタイプ。夜なべしないよう、作業は午後5時までと決めている。
福知山市内の中学校を卒業し、京都市で縫製関係の仕事に就いた。その時に針仕事を覚え、今もミシンを踏み、布小物やかばんを作る。つるの花籠も含め、近所の人や友人・知人に贈り、喜ばれている。花籠と共に展示している果物の布小物も自作。
「自分の頭に浮かんだものを、『どうかなあ』と思考錯誤しながら形にする。完成した時の喜びは、自分だけのもの。人には分からない」と創作を楽しんでいる。
年齢とともに腕の力が落ち、フジなど硬いつるは編みにくくなった。2度の脳梗塞の影響か加齢によるものか、指も動きづらくなり、作品がだんだん小さくなってきたと感じている。「毎年、今年が最後かも、の思い。体が動く限り、何とか頑張って作品を出していきたい」。82歳。


























