
パネルディスカッションで大木化するソメイヨシノの剪定のしにくさなどを語る「桜守」の吉良勉さん(中央)=兵庫県丹波篠山市黒岡で
「丹波篠山桜フォーラム」(ささやま桜協会、兵庫県丹波篠山市主催)が丹波篠山市民センターで開かれた。基調講演とパネルディスカッションを通じ、「丹波篠山市桜ビジョン」(2025―34年)の基本理念「オンリーワンのサクラの里づくり」の機運を高めた。市民約90人が参加した。
「桜づつみ回廊」をテーマにしたパネルディスカッションでは、兵庫県丹波土木事務所の乳原正文さんが、県内の瀬戸内海から日本海を結ぶ約170キロの河川沿いに約5万本のサクラを植えた「ふるさと桜づつみ回廊」の取り組みを紹介。同回廊のサクラについて、▽大木化や老朽化▽病気や害虫被害▽管理者不明の木が多い―などの課題を指摘した。
ささやま桜協会「桜守」、吉良勉さんの「テング巣病にかかった背が高いソメイヨシノの剪定がしにくい」という話を踏まえ、日本樹木医会県支部の藤原隆之さんは、霧の多い地域特性からテング巣病が出やすいことを挙げ、「思い切って樹種変換しては」と提案した。
また、同県小野市で生育状況が良くない樹種を変更した例や、神奈川県南足柄市で登録され、目の高さで花が咲く品種が名所になっている事例なども紹介された。
進行役の市農都創造政策官・清水夏樹さんは「その土地に合った『適地適桜』のご当地桜へ樹種を見直し、次の桜の時代をつくっていくことも必要では」と提言した。
このほか、丹波篠山市観光協会の今井めぐみさんは「さくらまつり」期間中の食イベント「さくらバリューイーツ」や「春の味まつり」、三田市の上月研一さんは「さんだ桜まつり」、小野市の近藤勝豊さんは全長4キロに5種650本が並ぶ「おの桜づつみ回廊」について説明した。


























