試掘で肉食恐竜の歯発見 ボランティア154人参加 河川敷で化石探す

2026.03.14
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河川敷で石を割って化石を探すボランティアら=兵庫県丹波市山南町上滝で

兵庫県丹波市は、恐竜化石などが産出した同市山南町上滝の篠山川河川敷で、ボランティアによる篠山層群試掘調査を行った。6日間で、市内外から延べ154人のボランティアが参加。肉食恐竜の歯2点などが見つかり、市恐竜課の教育普及専門員、稲葉勇人さん(28)は「当時、肉食恐竜が歩いていた証拠が見つかった。すごく良い成果が出たと思う。事故やけがなく無事に終わって良かった」と話していた。

調査を行ったのは、約1億1000万年前(前期白亜紀)の篠山層群大山下層で、市の化石保護条例により、通常は立ち入りできない場所。今回は、肉食恐竜の歯のほか、ワニの歯4点、カメの甲羅9点、爬虫類の卵殻3点など、計126点の化石が見つかった。

雨天のため、近隣の施設「元気村かみくげ」で石割りを行った初日を除いては、現場で作業を実施。熟練のボランティアが削岩機で地層を削り、参加者らはその石をハンマーで割って目を凝らして化石を探した。化石の可能性がある石が見つかると、稲葉さんに見せ、判定を仰いだ。

最終日は、午前中に23人、午後に25人が参加。最高齢の男性(83)は、「(兵庫県の)人と自然の博物館が行った丹波竜化石の発掘ボランティアにも参加していた。子どもの頃に親と(丹波市の)川代渓谷に桜見物に来たことがあり、懐かしい。お役に立てればという気持ち」と話していた。

また、稲葉さんは「地元のことを知りたいと、初めて参加してくれた地元の人もいた。今後の博物館の活動に心強い」と話していた。

試掘調査は、資料の採集を目的として、市が昨年度に初めて開催し、2回目。昨年度は、骨片や巻貝など269点が見つかったが、恐竜と断定できる化石は見つからなかった。

新年度もボランティアを募集する予定。

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