館内中にオブジェ展示 何作るか決めず制作 造形作家のあさうみさん

2026.03.11
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ちるみゅーを”ジャック”し作品展を開いているあさうみまゆみさん=兵庫県丹波篠山市小田中で

兵庫県丹波篠山市在住の造形作家で、兵庫教育大学芸術表現系教育コース美術分野教授のあさうみまゆみさんの個展が、篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー、同市小田中)で開かれている。布や陶器のオブジェ、タペストリー計約60点を館内の至る所に展示し、ちるみゅーを“ジャック”している。館内にあふれる動物、人物、不思議なキャラクターから物語を思い浮かべ楽しむ。今月29日まで。

「霧の海の少年とウサギ」(陶芸2点のうち1点)

「初めからイメージがあるとつまらない。自分でも驚きたい」と作る物を決めず、目の前にある素材からイメージを膨らませて作品を作る手法「ブリコラージュ」で制作している。「子どもの創造の過程もそうなので、子にシンパシーを感じてもらえる」

各展示室にテーマを設定。ワークショップ棟は「秘密の広間」をテーマに、点数の多いタペストリーを中心に展示。廃棄される播州織のサンプルや、家族の衣類をほどき、ポケット、襟、袖などに分解し、洗ってアイロンを当てたものを手縫いし、形作る。例えば、目玉はまとめて大量に作っておいて、ちょうど良さそうなものを選ぶ。「福笑いみたいな感じ」

「ちるミュー城のとりこ」のぬいぐるみ作品の一つ

同市出身の心理学者、河合隼雄さんを顕彰する「河合隼雄の子どもの部屋」に、新作の巨大陶芸作品「霧の海の少年とウサギ」2点を展示。部屋全体が木のおもちゃの部屋「ちるみゅー城」は、「ちるミュー城のとりこ」と題し、ぬいぐるみを隠すように部屋中に配置している。

「作品の物語は、私が作るのでなく、見た子どもが作ってくれる。ちるみゅーは開館した時から、この世にこんな素敵な場所があるのかと、スキップしたくなるくらいうれしい大好きな空間。自分の作品を展示できるのが光栄」と喜んでいる。

 

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