囲碁ボール誕生20年

2011.04.09
ニュース

 丹波市柏原町にニュースポーツ 「囲碁ボール」 が生まれてから今年で20周年を迎えた。 かつて地元の殿様が囲碁勝負で領地問題を解決したという伝承にちなみ、 囲碁のまちとして地域おこしをと、 有志たちが考案。 年間で囲碁ボールの用具を50―100セット製造販売するなど、 市内外に普及した。 囲碁ボール普及会 (由良昭八代表) は 「20年を機にいっそう普及を図りたい」 と力を入れている。

 五目並べとゲートボールをドッキングさせた囲碁ボールは、 ゴルフのパターを楽しむ感覚が味わえ、 一発逆転のスリリングな要素もあり、 子どもからお年寄りまでが親しんでいる。

 囲碁ボールを普及し、 用具を製造販売している同普及会のほかに、 柏原をはじめ市内外の愛好家ら約150人が会員として登録している囲碁ボール協会があり、 同協会の主催で年に2回、 大会を開催。 囲碁ボールの誕生以来、 毎年4月には 「石見守 (いわみのかみ) 囲碁ボール大会」 を開いている。 また、 5年前から、 200人ほどが参加する兵庫県大会を開催。 丹波市民スポーツ大会の1種目にもなっている。

 市内の多くの老人クラブなどが用具を購入し、 楽しんでいるほか、 日本レクリエーション協会が推奨スポーツとして認定していることもあり、 各地のスポーツクラブや福祉施設などにも囲碁ボールが普及している。

 同普及会の由良代表 (77) は 「小さなスペースで会話をしながらプレーを楽しめるのが囲碁ボールの魅力。 北海道から沖縄まで囲碁ボールのセットが出回っている。 考案したとき、 ここまで普及するとは思わなかった」 と話している。

 20回目の節目を迎える 「石見守囲碁ボール大会」 が4月17日午後1時から柏原住民センター (公民館) で開かれる。

 大会は、 初心者と経験者の両クラスに分けて行う。 1チーム3人で、 1人でも可。 1人200円。 申し込みは当日、 会場で。 午後零時半から受付。 事務局 (0795・72・0021)。

 

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