篠山市を拠点に活動するボランティア団体 「いのちのうた」 が、 東日本大震災の被災地で活動する個人ボランティアを支援する基金を創設した。 同団体は、 「長期にわたる活動を行うために、 息の長い支援が必要。 ぜひご協力を」 と広く市民から支援金を募っている。
被災地ではさまざまなNPOや企業、 行政などの団体・組織がボランティア活動を行っているが、 個人として地域に入り込み、 費用の全額を個人負担で活動している個人ボランティアも多い。
同団体のメンバーも現地に入ったことから長期間活動を行っている個人ボランティアの重要性を認識。 ボランティアはあくまで無償が原則ではあるものの、 最低限の資金 (移動のためのガソリン代、 弁当程度の食費、 資機材調達費用など) を届けることで、 その活動を支援することをねらい、 基金を創設した。
同団体代表を務める山中信彦さん (55) =同市北新町=は、 「被災地から遠く離れたところで暮らす私たちは、 被災地の役に立ちたいと思いながらも、 時間的、 費用的な制約もあり、 現地に赴けないのが現状」 とし、 「直接、 個人ボランティアを支援することで、 被災者への大きな助力になることができる」 と話す。
同団体は障がいのある人たちの音楽やアート活動を支援することを目的に設立された。 今回は震災を受け、 活動の枠を超えて支援に乗り出すことにした。
支援先については、 同団体メンバーと現地で長期間、 継続的に活動している個人ボランティアから順に選定。 支援先と支援額については同団体のホームページ (http://www.inochi-uta.net/index.html) で順次掲載していく予定。
基金への協力は、 専用の振り込み口座 (ゆうちょ銀行、 記号14310、 番号84267411、 口座名 「いのちのうた」) へ。 手数料は本人負担。
問い合わせは、 山中さん (090・8231・0100)。