「春高バレー」準優勝 20年ぶり3回目 氷上高校(丹波市)

2012.01.12
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  「全日本バレーボール高校選手権大会」 (春高バレー) の女子決勝が1月9日、 東京体育館で行われ、 2年ぶり31回目の出場となる氷上が、 5連覇のかかった東九州龍谷 (大分) と対戦。 セットカウント0―3で敗れたものの、 20年ぶり3回目となる準優勝を成し遂げた。 選手たちは、 悔し涙を流しながらも目標の 「8強」 を越える成績を残し、 支えあったチームメートをはじめ、 監督、 コーチ、 両親らへの感謝の言葉を口にし、 つかみとった銀色に輝くメダルに胸をはった。

 氷上は第1、 2セットをいずれも16―25、 第3セットを13―25で落とし、 優勝を逃した。 東九州龍谷の高さのある攻撃とブロックに苦しみ、 決勝まで駆け上がった粘りのある、 つなぐバレーが影をひそめた。

 第1セットは、 序盤から5点差をあけられる苦しい展開となったが、 小田阿有香さん (3年)、 左の丸元美緒さん (1年) らがふんばりを見せた。 第2セットは逆に清名絢梨さん (3年) らの活躍で、 連続得点で引き離すスタートダッシュをみせた。 第3セットもゲーム中盤で清名さんが3連続得点と気を吐いたが、 それ以降は相手ブロックの高い壁につかまり、 逆転の望みが断たれた。

 180センチの長身が武器の山本紗良さん (2年) は、 「初戦からチームのために何もできなかった。 自分の力でチームが勝てるほどに成長したい」 と涙を流した。 藤田麻由さん (同) も、 「自分を頼ってあげてもらったトスを決められなかった」 と悔しがった。

 中山摩衣さん (同) は 「点差が開いてからは思い切ったプレーができなかった。 気持ちの弱さを克服したい」、 要所をブロックでしめた丸元さんも 「チームを引っ張っていけるプレーヤーになりたい」 と成長を誓った。

 川釣修嗣監督は、 「レシーブを粘り強くやりたかったが、 昨日 (準決勝) までの高さと違い、 その戸惑いが修正できなかった。 相手の問題ではなく、 普段通りのプレーができなかった。 この悔しさをしっかり覚えてもらって、 次のインターハイにつなげたい」 と話した。

 

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