学校整備計画策定へ 統合視野「二重投資避ける」 丹波市教育委員会

2012.05.10
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 丹波市教育委員会は今年度、 市立小中学校の第3次施設整備計画を策定する。 設備への投資計画で、 2013―15年度の3年間を計画年度としている。 「地域の教育を考える会」 が、 青垣地域で小学校、 山南地域で中学校の統合を答申しており、 これを踏まえ立案される見通しだが、 答申具体化の政策決定がなされておらず、 どこまで踏み込むのか、 あやふやな部分がある。

 3年ごとに策定する計画。 過去2回の同計画で、 学校耐震化を進めており、 2次計画最終年度の今年度で、 全校の耐震化が完了する。 3次計画では、 多目的トイレなど、 バリアフリー化や防災拠点としての充実を盛り込む一方で、 施設の統廃合も検討する。

 コンサルタントに、 ▽物理的劣化▽機能・性能劣化▽防災機能▽利用状況▽コスト状況―など学校の現状調査を発注、 学校ごとに分析し、 改修・改築の判断、 学校ごとの課題整理、 将来予想などを行う。

 担当の建設部施設整備課、 市教委教育総務課は、 「適正規模、 配置を考慮しながら計画を作る。 二重投資は避けたい」 としているが、 「ハード面が先走ってはいけない」 と、 どこまでプランで踏みむかは、 「よく相談して決めたい」 と慎重な姿勢をとっている。

 このほか、 プールの改築も検討課題。 昭和40年前後に整備されたものもあり、 改築するのか、 青垣、 山南両中のように既存の市立、 民間プールの活用を視野に入れるのかなども検討する。

 

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