移動店舗が実験営業 コープこうべ・61カ所停留 丹波市

2012.07.05
ニュース

 生活協同組合 「コープこうべ」 (神戸市) が運営するコープ柏原 (丹波市柏原町母坪) に、 トラックの荷台を店舗に改装した移動店舗を導入。 7月2日から、 丹波市内5地域などで実験的に巡回営業をスタートした。 コープこうべでは、 昨年10月にコープ西宮北で関西初の移動店舗を導入しており、 コープ柏原は県内2例目。 商店がなくなった地域や車が運転できない高齢者、 小さな子どもがいる子育て世代など 買い物弱者と呼ばれる住民に、 買い物の場を提供する一翼を担う。 各地の集落公民館など61カ所に停留する。

 移動店舗は2トントラック。 冷蔵、 冷凍ショーケースも搭載しており、 扱う商品は、 野菜や果物、 鮮魚、 精肉などの生鮮食品のほか、 牛乳や卵、 菓子類、 生活雑貨など約500点で、 コープ柏原の商品を積み込む。

 定めた曜日、 時間に、 あらかじめ設定している停留所を訪問。 15―30分程度滞在して営業する。

 訪問エリアは、 月曜日が市島、 火曜日が青垣、 水曜日が山南東部と氷上西部、 木曜日が山南西部と氷上南部、 土曜日が春日。 金曜日は多可町に出向く。

 対象はコープこうべ組合員で、 無料の移動店舗会員に登録した人。 コープ柏原で貯まるポイントは、 店外のため付与できないが、 代替サービスとして、 スタンプカード (1000円1スタンプ、 60スタンプで200円の金券) を採用した。

 コープこうべでは▽個人宅への宅配▽数軒での協同購入▽店舗―の三本柱で営業する中、 店舗に訪れることが難しい人や、 その日に仕入れた新鮮な生鮮食品などを購入してもらうために、 新規事業として移動店舗の実験を開始した。

 コープ柏原への導入については、 同店の商圏の高齢者数、 高齢化率、 移動店舗を導入できる店舗規模、 ほかの商業施設が少ないことなどを鑑みて決定。 今後、 利用状況を考慮しながら、 巡回地域の変更や拡大などを行っていく。

 事業領域開発タスクフォースの遠藤健男・統括は、 「手にとって商品を買い物できる楽しみや、 外に出て近所の人と出会うことで井戸端会議をしてもらうなど、 コミュニティーづくりにも一役買うことができれば」 と話す。

 問い合わせセンター (0120・950・180、 携帯からは、 06・7636・2000)。 受付時間は月―金曜の午前8時半―午後5時半。

 

関連記事