通学バス距離「8キロ超・弾力的運用」準備委が結論 山南統合中学校 用地選定へ

2013.08.22
ニュース丹波市

 山南地域市立中学校統合準備委員会 (柳川瀬義輝委員長、 36人) がスクールバス運行適用通学距離を 「8キロ以上で弾力的運用」 と結論を出し8月19日、 山南、 和田両中学校の統合中学の位置選定に入った。 学識経験者と自治会代表は絞り込み作業に入ったが、 PTAは慎重意見が多く、 意見交換にとどめた。 丹波市教育委員会は、 市有地の山南中央公園付近 (山南町谷川) に建設した場合は2017年度開校、 新たに用地を求める場合は2年遅れの19年度になるとの工程見通しを示している。

 

 統合校舎位置は、 市提案の同公園付近、 山南町井原付近、 同町村森付近の3案があり、 通学方法が決まらないと位置を決めづらいと、 通学方法を先行して議論した。

 距離を決めた先月の会合では1人ひとり意見陳述。 学識経験者委員と地域代表委員が 「8キロ超」、 PTA代表委員は 「6キロ超」 を主張。 学校代表委員は意見を差し控えた。 「8キロ超」 が約半分、 「6キロ超」 が約4分の1となり、 多数が主張した 「8キロ超」 を準備会の結論とし、 保護者の意向に配慮し弾力的運用を求めるとした。

 PTA代表委員は、 文部科学省の法律施行令の適正通学距離が 「おおむね6キロ以内」 であることや遠距離通学による交通事故リスクや身体への負担を減らしたいと主張。 学識経験者委員と地域代表委員は、 同施行例のギリギリ譲れる範囲内で、 校舎位置がどこになっても通学へき地ができにくいなどの理由で 「8キロ超」 とした。

  「8キロ超」 をバス通学とすると、 村森に校舎を建てた時の対象者が最も少ない11人 (2自治会、 公民館位置が基準。 5月時点)。 山南中央が最も多い43人 (8自治会、 同)。

 市は、 春日町野瀬の生徒が「10キロ超」 と提案していた。

 市教委は、 「校舎位置が決まれば、 バス通学距離を含む通学方法などと合わせ、 文書が提出されるだろう。 その段階で判断する」 と話している。

 丹波市内で8キロ以上を自転車通学している中学生は、 山南町上滝、 阿草のほか、 氷上町小野、 福田、 青垣町今出、 春日町野瀬、 栢野―の8自治会で18人いる。

 

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