4.5億円投じ新温泉施設 来年4月オープンへ 西紀北の「観音湯」

2014.07.27
ニュース丹波篠山市

来年4月オープン予定の新 「観音湯」 の完成模型

篠山市遠方の草山温泉観音湯 (大谷典之支配人) を所有している公益財団法人 「大谷教育文化振興財団」 (西宮市、 大谷智代理事長) は、 同施設隣に約4・5億円を投じ新温泉施設を建設することにしており、 31日午前11時から、 地元住民らを招き、 地鎮祭を開く。 現在の温泉棟はそのまま来年3月まで営業。 同年4月1日、 新温泉施設のオープンを目指す。

観音湯は1992年、 大谷実業が開業。 2011年からは大谷教育文化振興財団が所有し、 一般社団法人大谷草山地域振興会 (小林博代表) が運営を担っている。

建設から22年たち、 施設の老朽化が目立ち、 燃料費や修理費のコストも上がりつつある。 また、 開業当初は入湯客が年間15万人ほどあったが、 周辺の温泉施設の開業などの影響もあり、 約6万人に減少。 月数百万円の赤字となっていた。

同法人が 「地域振興に寄与する施設を」 と建設を計画。 周辺住民を中心に、 同法人がある阪神間からの客も見込み、 年間約8―10万人を目標にする。

温泉棟西側にあった売店棟とさらに西側の元モノレール設備を取り壊し、 約500平方メートルの温浴棟を中心にした施設を新設する。 外観は旧西紀町の町花 「シャクナゲ」 の葉をイメージした丸みのあるデザインにした。 男女別に湯船と露天風呂などのほか、 片方には施設内にサウナを設け、 もう片方には、 施設外に釜風呂のサウナ棟を設置。 男女共用の休憩コーナーやイートインができる売店棟も新築する。 周辺に散策コーナーや植栽も施す。

新温泉施設の運営は引き続き、 一般社団法人大谷草山地域振興会があたることを検討しており、 「より地元主導の施設にしたい」 と地元住民にも運営に参画してもらうことにしている。

地鎮祭は、 西紀北地区の自治会や草山郷づくり協議会など、 地元中心に行い、 竣工式は大掛かりに行いたいとしている。

 

 

関連記事