石臼の穴から栗の木 4メートルに 県立ささやまの森公園

2014.09.25
ニュース丹波篠山市

石うすの中央に開いた穴から成長したシバグリ。 今なお成長を続けている=兵庫県篠山市川原で

石うすから栗の木ニョキリ―。 兵庫県立ささやまの森公園 (篠山市川原) の玄関脇に飾っている石うすの穴から、 7年前に芽を出した 「シバグリ (柴栗)」。 今では樹高約4メートルにまで育ち、 幹の根元直径は石うすの穴の大きさを超え、 約10メートルにまで成長している。 来園者らは 「ど根性グリやで」 とおもしろがっている。

7年前に石うすの中央に開いた穴から、 ひょろりとした苗木が顔をのぞかせているのを公園職員が発見。 「クヌギやろか、 クリやろか」 と互いによく似ている葉を見て 「しばらく様子をみてみよう」 と放置した。 その後もすくすくと成長し、 いつしか幹は石うすの穴よりも太くなり、 今もなお変形しながら成長を続けている。 一昨年からは実を付けるようになり、 今年も30個程度の小さなイガグリがぶら下がっている。

同公園職員は 「栗が石うすを割って、 なお成長を続けるのか、 それとも栗が枯れてしまうのか。 勝負の行方を見守りたい」 としている。

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