マツタケの復活へ施策 篠山市が補助事業や研修会

2016.08.07
ニュース丹波篠山市

香りの良さと弾力に富んだ歯ごたえで、全国的に名高い「丹波松茸」。かつて産地の一翼を担った兵庫県篠山市だが、環境の変化によって収穫量が激減しており、実情とは違うものの、統計によっては2014年の収量が「0」というデータさえ出てきた。そんな中、篠山市は今年度初めて、「マツタケ復活事業」と銘打ち、マツ林の整備のための補助金を設置。30日午後7時半から、篠山市民センターで、「まつたけ山復活させ隊」の代表で、全国各地で成果を上げている吉村文彦さんを招き、研修会を開催する。施策が丹波松茸にとっての「中興の祖」になるか。注目が集まる。

復活事業では、マツ林の整備やマツタケ発生のための勉強会、マツタケ菌の人工感染作業などにかかる費用を補助し、1申請あたりの限度額は20万円。今年度、100万円を予算計上している。

要件はアカマツの林があり、かつてマツタケが発生していた場所で、1カ所当たり5以上、15以下の範囲となる。

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