市島町北奥「奥丹波の森」 手作り舞台で音楽公演 元宝塚女優も出演

2017.06.01
ニュース丹波市

木立の間に設けられた手作りのステージで演奏する出演者たち=兵庫県丹波市市島町北奥で

農業を通じた都市との交流活動などを行っている農事組合法人・丹波いちじまふぁーむ(荻野拓司代表)が運営する「奥丹波の森」(丹波市市島町北奥)で5月27日、「奥丹波の森コンサート」と題した音楽イベントが開かれた。木立の間に手作りのステージが設けられ、元タカラジェンヌの夏峰千(なつみねせん)さんらが出演。森の中に美しい歌声がこだました。 森の良さを体感でき、親しみを持ってもらう場にしようと、数年前から荻野代表と有志が森の整備を続けている。スギの立木を利用したツリーハウスのほか、バーベキュー棟や宿泊もできる「森の小屋」などがある。

昨年12月、共通の知人を通じ、夏峰さんが森を訪問。豊かな自然や手入れの行き届いた森の様子、音の響きなどに感動したという。夏峰さんは「木立が天然の反射板になっているのか、気持ち良く歌えそうだった。トトロが出てきそうな空気感が心地良かった」と話し、春にコンサートをする約束を荻野代表と交わした。

荻野代表はコンサートに備え、スギの板材で5×4メートルほどのステージを一人で手作り。2月には夏峰さんを招き、リハーサルにも取り組んだ。

この日、70人ほどが来場。県内で活動するバンドなども出演し、イベントに花を添えた。最後に登場した夏峰さんは、「カサブランカダンディ」「糸」「大阪で生まれた女」など6曲を熱唱。パワフルな歌声に、来場者も盛り上がっていた。アンコールにもこたえ、「スタンド・バイ・ミー」を披露した。

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