谷口嘉紀君(柏原中出身) 甲子園で2連続ホームラン

2017.08.20
ニュース丹波市

北海戦の7回裏、ライトポール際に起死回生の逆転スリーランを放つ谷口嘉紀君=阪神甲子園球場で

兵庫県丹波市の柏原中出身で神戸国際大附属高校2年の谷口嘉紀君が、8月12日に阪神甲子園球場で行われた「第99回全国高校野球選手権大会」2回戦の北海(南北海道)戦で、史上32人目(2年生では6人目)の2打席連続ホームランを放ち、チームを夏初勝利に導いた。18日の3回戦天理(奈良)戦では、9回裏にレフトにサヨナラホームランかという強烈な三塁打を放つなど、持ち味のパンチ力でチームをけん引した。チームは1―2で敗れ、4回戦進出はならなかった。谷口君は6番センターで2試合ともフル出場した。

北海戦、谷口君の1本目の本塁打は6回裏。レフトスタンドにソロホームランを放ち、2―2の同点に。2本目は7回裏、ライトポール際に劇的な逆転スリーランを叩き込んだ。チームは5―4で勝った。この試合、4打数2安打4打点と大暴れした。

谷口君は、春の選抜大会では4打数ノーヒットで、春夏合わせ初ヒットがホームランになった。7月の県大会では7試合で4割7分1厘の高打率を残したものの、2塁打が1本と自慢のパンチ力がなりを潜めた。本人としては不本意な成績だったが、甲子園の夢舞台で本来の力を発揮した。

続く天理戦では、2回裏に最初の打席に立った。夏の大会史上初となる三打席連続ホームランがかかったが、三振に倒れた。第3打席まで、三振、三塁ゴロ、四球。

1―1で迎えた第4打席に快音を響かせた。1死ランナー無しからレフトに放ったライナー性の鋭い打球は、スタンドインかという3塁打。塁上でガッツポーズを見せた。サヨナラ勝ちのおぜん立てをしたものの、後続が倒れ延長戦に。第5打席は1点を勝ち越された11回裏。6球目を詰まらされショートゴロ。1塁にヘッドスライディングする闘志を見せた。

谷口君は、少年野球「柏原スターズ」で野球を始め、中学時代は硬式野球「氷上ボーイズ」の中心選手として活躍した。

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