活発化した梅雨前線の影響で、特別警報が出された兵庫県篠山市では、冠水や土砂崩れなどが発生している。7日夜になって雨は小康状態となっているものの、降り始めからの連続雨量が記録的な数値となっている地区が多く、雨が上がってからも土砂災害への注意が必要だ。
篠山市内ではこれまでに床下浸水4棟、山の法面崩壊11件などの被害が出ている。土砂崩れの影響で国道173号線(同市安田~大阪府能勢町)や372号線(不来坂~上小野原、今田町本荘から加東市、西脇市)をはじめ、県道、市道でも通行止めが相次いでいる。
また、同市今田町下小野原で、50歳の男性が自宅の玄関先で転倒し、頭部に軽傷を負った。
7日午前8時半には市内全域1万7277世帯4万1892人に避難勧告が出された。64カ所に避難所が開設された。午後5時以降は23カ所に集約されている。
最も多い雨量を観測している同市後川地区では、7日午後8時時点で降り始めからの連続雨量が505ミリを超えているほか、味間新では424ミリ、北で388ミリとなっている。
そのほかの通行止めは次の通り。
県道=三田篠山線(三田市母子~小枕奥)、三田篠山線(三田市乙原から永沢寺)、曽地中三田線(三田市母子~三田市上青野)、丸山南新町線(篠山市知足~丸山)、篠山山南線(川代付近)、川西篠山線(猪名川町内)
市道=後川奥母子線(篠山市後川奥~三田市母子)、鍔市北線(篠山市火打岩)、曽地中東西線(篠山市曽地中)、西野々立金線(篠山市下原山~立金)、畑井南線(畑井内)、篠山東線、遺芳館東沢田線、東沢田西線(東沢田)