男の料理教室立ち上げ10周年 藤原一明さん(丹波市柏原町柏原)

2018.08.26
たんばのひと

藤原一明さん

ボランティアも熱心に

丹波市社会福祉協議会に所属するボランティアグループの一つ、男の料理教室「ボタンの会」を10年前に立ち上げた。8月27日、柏原福祉センター「木の根センター」(柏原町柏原)で結成10周年記念の料理教室を開催。アフタースクールの子どもたちや消費者団体の女性たちと合同で料理を作る。

柏原高校卒業後、長年、医薬品商社の営業を担当。定年退職して8年後に、知人だった当時の同福祉協議会職員から、男性のボランティアグループの立ち上げの相談を受けた。「何のグループを立ち上げようか悩んだが、木の根センターに調理台が充実していたのを見て、自分が好きな料理を生かそう」と、男性料理教室の募集をかけた。予想以上の16人が集まった。

毎月最終月曜に木の根センターで料理を作る。当番制で2人がインターネットや雑誌などからメニューを決め、買い出しする。講師はおらず、メンバー同士が教え合う。年に1回、小旅行を兼ねて県内の料理グループと交流。これまでちくわ、そば、豆腐、コンニャクなどを一緒に作った。「県内にこんな料理、調理法があったのだという発見が楽しい」と話す。

料理をきっかけに集まったメンバーは木の根センター周辺の草刈りや、バザー品の運搬など、男手が足りないボランティアの分野で活躍している。「料理好きなメンバーはボランティアも熱心。毎回全員が参加する」と藤原さん。同会は、2年前にはボランティアで地域社会に貢献したとして、県くすのき賞を受賞した。

「各地に男性料理教室があるようで、一緒に料理を作って交流したい」と話す。78歳。

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