社団法人家の光協会主催の 「第12回世界こども図画コンテスト」 で銅賞。 56カ国・一地域が参加し、 応募総数は4万2014点。 上位120点に入った。 日本の銅賞以上の入賞者は6人だけ。 画家北山義明さんが指導する 「春日絵画教室」 に通っている。
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「『花』 をテーマに去年の秋に描きました。 自分が、 タンポポの綿毛をふうっと吹いているところです。 左にいるのは、 一緒に絵を習っている弟の克也。 絵では着物を着ているけど、 なんで着物にしたのかは覚えてないです。 絵の具の塗り方とか粗いし、 最初は 『なんでこんなんが入ったんやろ』 と思いました」
「先生から 『4万人の中から銅賞に選ばれたよ』 と聞いたけど、 すごさは全然分からなかった。 きれいな賞状をもらって、 初めて 『すごいな』 と思いました。 でも、 自分で家族に言おうと思ったのに、 克也が先にみんなに言っちゃった。 『こらっ、 なに言うてんねや』 という感じでした」
「今まで大きな賞をもらったことはないです。 克也は前から優秀賞とかいっぱいもらっているので、 すごく悔しかった。 でも保育園のころから好きで絵を描いていたので、 絵が嫌とかは全然思わなかったです」
「図工が好きで、 竹細工とかちぎり絵とかも習ってます。 ものが出来上がっていくのが楽しい。 お母さんに、 お誕生日のお祝いに絵を描いてあげたりしてます。 最近は、 今度保育園に入る弟の敬太に、 チューリップとかを貼ったお祝いの紙を作りました。 まだ内緒ですけど」
「これからも克也に負けないように、 いい絵を描きたい。 3学年離れてるから、 3倍以上は上手く描きたいです。 銅賞の記念品に48色のクレヨンをもらいました。 宝物なので大事にして、 ちょっとずつ使いたい。 夏休みの宿題とかに使ったらいいかも」
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2人の弟も交えにぎやかな取材のなか、 「静かにしなさい」 とたしなめるお姉さんぶりは立派。 克也君は真衣さんのいないところでは 「お姉ちゃんの方が上手」 と家族に話すなど、 温かい思いやりで結ばれている。 姉弟で切磋琢磨し、 のびのびと描いてほしい。 春日部小学校4年。 丹波市春日町野上野。
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