文科大臣表彰の崇広PTA会長 高見 昌之 (たかみ まさゆき) さん

2004.11.25
たんばのひと

 優良PTAとして文部科学大臣表彰を受けた柏原町の崇広幼・小PTAの会長。 県下で四団体、 全国で123団体が表彰された。 昨年度に会長に就任し、 今年も留任。 小学校区内の 「子ども110番の家」 に、 子どもの目に留まりやすい黄色い旗を設置する運動を推進した取り組みなどが評価された。


  「昨年度に会長になってすぐ、 郡内で児童の連れ回し事件が起き、 子どもの安全を考えなければならなくなりました。 当時、 子どもたちが駆け込める 『110番の家』 は、 校区内に12カ所しかありませんでした。 その上、 歩いても分からないほど目立たず、 中には引っ越していた家も。 そこで、 子どもでも分かる目印となるのぼり旗を立ててもらうことにしたのです」   「児童からデザインを募集し、 縦1メートル、 横50センチの黄色い旗を作りました。 設置してくれる家を全戸に募集したところ、 54軒から応募があり、 加えて足りないと思う区域の住民にPTA役員がお願いして、 今では110カ所に旗が立っています。 その後、 町内の新井小学校区や他町にも取り組みが広がっていきました」   「地域の人が見守ってくれているという安心感が子どもに芽生えてくれば、 いい環境づくりができるのではないでしょうか。 僕自身、 子どもの頃、 家が商売をしていたこともあり、 地域のおっちゃんおばちゃんに育ててもらったと思っています。 自分も地域の元気なおっちゃんでありたい。 子どもたちにふるさと柏原を好きになってもらいたいですね」   「消極的に引き受けたPTA会長でしたが、 同じやるなら楽しんでトコトンやろうと思いました。 活動が認められ、 正直、 うれしい気持ちです。 これからも継続して取り組み、 子どもたちの安全のために、 理屈ではなく、 できることから形に表していきたい」


 子どもを守り、 地域を担う大人に育てたいという強い使命感に燃える熱血派。 明るく前向き、 ノリがいい性格で、 PTA会員をリードしている。 小難しい理論よりもまず情熱が人を動かす、 ということを教わった。 柏原町東奥。 39歳。

(J)

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