製作を請け負っている柏原高校の卒業アルバムが、 日本写真アルバム写真家協会(JPA)主催の全国アルバムコンテストで、準グランプリにあたる秀作賞を受賞した。 グランプリも含め4年連続の入賞。 「取材力」 と「レイアウト力」 が高く評価された。 柏原町本社のオカバヤシ専務。
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「学校が近いこともあり、 年間100日くらいは撮影に通っています。 1学期の頃は生徒たちに警戒心もあるので、 部活の集合写真やクラス写真などを撮って顔見知りになり、 なじんでからスナップ撮影に入ります。 そのころには 『おいちゃん』 と声をかけてくれる子もいますね」 「レイアウトの工夫では、 周囲にグラデーションをかけた写真を下地に使うという手法を2年前に初めて使いました。 今は他社も真似をしていますが、 当時は斬新と評価されました。 柏原高のアルバムは、 生徒参加のページが多いのも特徴です」 「オカバヤシは1890年 (明治23) の創業で、 柏原高とは最初の卒業生からの付き合いになります。 高校の卒業アルバムは、 進学や就職で都会に出た時も持って行くケースが多いでしょう。 一つの区切りとして大事にされるものだから、 きっちりしたものを作ってあげたい。 子どもたちには生まれ育った所に誇りを持ってほしいという思いがあります」 「今年初めて、 同業者組合主催のスタジオ写真コンテストにも出品し、 トップ賞に選ばれました。 3年前から、 毎月社内で撮影の勉強会をしている成果が出たと思います。 写真業は資格が要るものではなく、 一般の人には技術の良し悪しが分かりにくい。 自分の技術レベルを確認する意味で出品しました。 社としては今後、 記念に残る 『家族写真』 に力を入れていきたい」
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アルバムコンテストは、 毎年全国の小中学校、 高校4000校から応募がある大規模なもの。 グランプリ受賞後5年間は再選できないという規定があり、 審査員によると同社が今年も実質1位だったという。 写真館が技術を競うことで、 消費者にもサービス向上となって還元される。 今後も切磋琢磨を期待したい。 柏原町柏原。 39歳。
(J)